百合子の部屋

ひとつ前のブログで
『やりたい事は今やる』が
私のモットーだという話を書きました。




これには理由があってね…




私の男友達の話です。
彼が高校生の時のこと。
ある朝、くだらない事で父親と口喧嘩に
なったそうです。思春期の頃によくある話。




他愛ない事で父親とは険悪な雰囲気に。
それでも出勤の時間が近付き玄関で
「行ってきます」という父親の言葉を
彼は感情のままに無視したそうです。
本来気の優しい彼は、くだらない口論から
父親を無視したことへの後味の悪さを感じたが
まぁ、明日になってまた顔を合わせたら
何となく謝ろう… と思っていたそうです。




そんな彼がその日学校で過ごしていると
急に担任の先生に呼び出された。
「お父さんが事故に遭ったそうなので
今すぐ病院に行きなさい」と…




彼は朝の父親とのやり取りを
フラッシュバックしながら
真っ白な頭で病院に向かったそうですが、
病院に着いた時には父親には意識がなく
そのまま帰らぬ人となってしまいました。




彼は今朝父親と喧嘩をした時、
当然のようにまた同じ明日が来ると思って
父親に謝ることを先送りにしたのですが、
突然の事故によりその言葉は一生父親には
届けられなくなってしまいました。




気の優しい彼が、どれ程後悔し、
どれ程自分を責めたことか。
事故の責任すら自らのものと考え、
彼はその後は精神を病んでしまいました。
そこから立ち直るのに何年… いや、
何十年かかったか……




「だからね、僕はもう、今やれる事を
『明日やろう』とは思わないんだ。
だって、もしかしたら明日が来ない事も
僕はよく知っているし…」




そんな彼の言葉は私の胸に深く突き刺さり、
今の私の『やれる事は今すぐやる』に
繋がっているのです。




うちの子供達にも小さい時から言っています。
「例えもし喧嘩をしてしまっても、
次の日には持ち越さずに必ず
その日のうちに終わり（仲直り）にしようね」




そして、喧嘩に限らず『やれる事は今やる』
は、私の中に根付きました。
趣味だってそう。
仕事だってそう。
遊びだってそう。
今日やらなかった事が
明日やれると思ったら、そんな事は無い。




ちょっと重い話になりましたが、
私が何故やりたい事（やらないといけない事）
を毎日これでもかと詰め込むかと言うと、
こういう根底があるからなのです。




やらなきゃいけない事を今やって、
後悔の無いように日々を過ごしたいですね。










百合子

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