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長沢ちえ
所属店：川崎レースクイーン
T.160/B.86/W.58/H.82
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夜空を見上げて ２
2011.07.12 Tue23:19
夜空を見上げて ２
2011.07.12 Tue23:19
「見上げてごらん 夜の星をぉ」
このフレーズに乗って
脳裏を過ぎった友人
彼女は元貿易商社のキャリアウーマン
平日は昼夜ぶっ通しで
バリバリ働き
休日は春夏秋冬波乗りに出掛ける
早く大人になりたかった長沢には
眩しいー 存在でした
でした
彼女はふたり暮らしでした
彼女の帰りをいつも
家で待っている彼氏がいました
いつも彼女の収入で
パチンコに出かけてしまう彼氏
携帯電話を持たない彼氏
家の留守電にメッセージを残しながら
彼女はいつもため息をついていた
ある時
彼女は意を決して
彼氏を追い出した
彼はあっさり
郷に帰ってしまった
「何時頃帰ってくるのぉ？」
「晩ご飯、どうする？」
発信音が鳴るのを待って
自宅の留守番電話にメッセージを
残す彼女の姿
とても優しかった
それからしばらく経った頃から
彼女は
海に出かけなくなった
いつも日に焼けていた
彼女の肌
徐々に肌色に近づいていった
彼女は休日
海ではないところに
毎週出掛けるようになっていた
ある日
彼女の方から連絡があり
彼女はうちに泊まりに来た
「この仏像を目の前に置いて
毎朝お祈りするの」
ちょっと待て
この仏像、いくらしたの？
「この数珠 このケースとセットなの」
ちょっと待て
彼女はある宗教に入信していた
活動の時間が必要
彼女は転職もしていた
どんな波にも
果敢に立ち向かっていった
彼女の姿はもうなかった
彼女の布教活動は
思うように進まなかった
セミナーに何人呼べるか
何人入信させることができるかで
その中の地位が決まる
信仰心まで試される
久々に連絡があったと思えば
近況報告も程々に
いきなりセミナー参加の勧誘
他の友人との距離も
どんどん離れていく
続く
2011年07月12日 Tue23:19
2011年07月12日 Tue23:19
夜空を見上げて
2011.07.12 Tue22:02
夜空を見上げて
2011.07.12 Tue22:02
七夕以来
『見上げてごらん』
頭の中で
坂本九さんが熱唱し続けている
私、長沢でございます
短冊に書いてもいいお願い事は
ひとつだけですか？
ひとり何枚までですか
頭の中で
お星さまに叶えて貰いたい
お願い事が
まだ溢れております
今のお仕事を通じていろんな方と出会いました
時々
あの人はどうしているかなぁ
なんって ボンヤリ考えたりもします
仕事だけでなく
長沢は遠くから引っ越してきました
遠く離れてしまった友人で
気がかりな人がいます
続く
2011年07月12日 Tue22:02
2011年07月12日 Tue22:02