百合子の部屋

あれはまだ私が小学校4~5年の頃……




自宅のトイレにある小さな箱の中に
 “四角くて白い何か” を見つけたときのこと。




それは所謂生理用ナプキンだったのだが、
まだ初潮も訪れない私にとっては
全く見たことも聞いたこともない品でした。




その “四角くて白い何か” を
母の元に持って行き訊いてみた。




「ねー、これ、なぁに？」



母は少し慌てた感じで
「百合子ちゃんにはまだ関係ないのよ！」
と言って相手にされなかった。




それがなんだか凄く悲しく悔しかった。
『お母さんとお姉ちゃんは知っているのに
私には教えてくれなくて、
私だけ仲間はずれなんだ！』と。




なので、この
 “四角くて白い何か” が一体何なのかを
自分なりに一生懸命考えてみました。




ﾎﾟｸﾎﾟｸﾎﾟｸﾎﾟｸﾎﾟｸﾎﾟｸ…………… ﾁｰｰｰﾝ！！！
（イメージは一休さん 笑）




そこで、出た答えがひとつ !!
うん、うん、絶対これで間違いないでしょ!!
と、小学生の百合子ちゃん。
再びトイレに行き “ 四角くて白い何か ” を
棚の上のほうから二つ取り出した。そして、
三つ折りになった “四角くて白い何か”を広げて
それを膝に縦に当てて
上下をぐるっとセロテープで貼った。




これはきっと、ローラースケートの時の
怪我防止用の膝当て（ｻﾎﾟｰﾀｰ）なんだ! !




そこに確信をした私はもうひとつの方も広げて
残りの膝にも当ててセロテープで止めた。
そして私は得意のローラースケートを履いて
近所の子供達を引き連れて家の周りで
ローラースケートをした。←得意気に٩(๑`^´๑)




ここにちょうど買い物から帰ってきた
母と遭遇。ドヤ顔をして両膝に 
“四角くて白い何か” を貼っつけた私を
見つけた母親は顔面蒼白で
私の両膝にセロテープで取り付けられた
ものを引っペがし、真っ赤な顔で
「家に入りなさい！」と言いました。




何故母が怒っているのかもわからず
困惑したままの私でしたが、その日は
それ以上外に出してはもらえませんでした。




そりゃそうだ 笑笑




やはり、性に関しては隠すのではなく
ちゃんと正しく教育しないといけませんね。
そうしないと、
皆で恥をかくこともありますよ ^^;










百合子

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