私の奴隷になりなさいの続編
前作で24歳だった「僕」が28歳の既婚者として登場します。
28歳の「僕」は、
結婚して8か月目に、
妻の明乃が他の男とセックスをしていることを知りました。
具体的には明乃のフリーメールで知るのですが、
「僕」は、フリーメールを見る前から、
そういうことが
「わかってしまう」人物。
明乃の浮気を知った「僕」は取り乱すこともなく、
嫉妬することも、
怒りを覚えることもなく、
かえって、
控え目でうぶですが
並の女など比べものにならないほどの肉体
を
持っているという
明乃の本性が
淫乱なセックスに
溺れるいやらしい女だということを確信します。
明乃とだけは「普通」で
いようと思い、
「普通」のセックスしかしていなかった「僕」は
ある「計画」を思いついて笑っていました。
出版社に務める「僕」は、明乃の浮気相手である25歳のデザイナーに商談の用向きでアポを取り、
デザイナーに会います。
「僕」は、すでに希美という婚約者がいるデザイナーへ、デザイナーと明乃の浮気現場の写真や、
探偵に調べさせた特定の日の行動表などをつきつけます。
デザイナーは完全に
我を失い、
「僕」はデザイナーに明乃との浮気を続けることと、「僕」の命令を忠実に実行することを有無をいわさず要求しました。
「僕」は、セックスをする女を撮影する癖のあるデザイナーに、
明乃の淫らな写真を撮り、それをサイトにアップし、また、明乃からデザイナーへ送られた淫乱なメールをすべて写真に添付して
サイトに掲載することを命じます。
デザイナーは、
「僕」からの命令を忠実に実行します。
短めのスカートで
下着をつけないで
直にストッキング
をはいてくること…、
キスをするときは
よだれがしたたり
落ちるほどに唾液をからませること…、
自分の前では足を閉じないこと…、
デザイナーは明乃につぎつぎと命令をします。
明乃は、自覚がないままにいつのまにか尻
を自分から動かし、
飲み干したあとに何もいわれなくても優しく舌でからめ取り
、
そして、プレイをしている最中の顔がはっきりと映るように自分から髪の毛をピンでとめるようになりました。
前作『私の奴隷になりなさい』で、
「僕」は、香奈という女を奴隷にしている
「ご主人様」に会い、
その「ご主人様」から、
「君も自分の道を早く見つけなさい。
君なら私と違う方法で、
私よりも大きな国を築くことができるよ。
お世辞ではなく、
君にはそうなるべき性癖がある。
資質ではなく性癖だ」と言われます。
そして、「僕」は、
「ご主人様」に捨てられた香奈の奴隷になり、
「ご主人様」が香奈を捨てたように、
「僕」は香奈から捨てられます。
それから放心し、
廃人のような生活を送っていた「僕」は、
明乃と出会い、
香奈に会う前の自分に戻れるかもしれないと思って明乃と結婚しました。
しかし、デザイナーに
よって明乃とも
「普通」の生活ではいられないと確信した「僕」は、
デザイナーにも
「こちら側」に来る性癖があることを見抜き、
第1段階としてデザイナーを開発し、
第2段階としてデザイナーに明乃を開発させ、
第3段階として明乃自身を開発していきます。
「僕」は、デザイナーに、明乃を「奴隷」と呼び、
デザイナーを明乃に
「ご主人様」と呼ばせるようにするよう、命じます。
「僕」は、デザイナーに
腰が引けたような行動をとったら浮気の証拠を突きつけて社会的制裁を加えると脅し、
明乃が別れたいと言っても引き留めるように命じていました。
そして、「僕」は寝静まった明乃の鼻孔に、ある「薬」を垂らし続けます。
明乃は能動的に淫らになっていきます。
明乃は自分から首輪を
はめては「つけた瞬間に、奴隷だと思いました。
嬉しいです」と
「ご主人様」に答え、
メイドのコスチュームを
身につけ、
すきを見つけては
にふけり、
性に貪欲になっていきました。
デザイナーは
いつのまにか、
「僕」に尊敬に似た気持ちすら抱くようになっていました。
続く…